2021-03-09 第204回国会 衆議院 環境委員会 第2号
例えば、今回の南アルプスの工事によって地下水位が三百メートル下がって、それによって表層の風致景観である沢がれが起きたり河川の流量が減ってしまったり、あるいは、それによって生物が全滅してしまったりする場合は、これは結果的には風致景観に影響すると思うんですが、これは対象外ということなのか、本当にそうなんでしょうか。
例えば、今回の南アルプスの工事によって地下水位が三百メートル下がって、それによって表層の風致景観である沢がれが起きたり河川の流量が減ってしまったり、あるいは、それによって生物が全滅してしまったりする場合は、これは結果的には風致景観に影響すると思うんですが、これは対象外ということなのか、本当にそうなんでしょうか。
今回この専門家会議で新たに明らかになった、地下水位が三百メートルか下がる可能性があるということですとか、それによって、JR東海側はそんなに影響ないんじゃないかと言っているけれども、専門家によっては、地下水位が下がれば表層の水位も下がる、沢がれが起こる可能性が高い、それによってヤマトイワナなどの希少生物が全滅する可能性もある、こういうことも言っているわけです。
そして、地下水位が低下したり沢がれが起こったりすると、そこに希少生物がいる生態系への影響が大きいのではないか。それから、掘削土の処理に伴う生態系や環境への影響、これも心配されています。また、湧水量や地下水量の変化というのを正しく今捉えられているのか、こういうような論点もあると思います。
一方で、完全な沢がれが起こっております。水がめともいうべき南アルプスにトンネルを掘れば、これ約二十五キロ、全体を合わせると三十五キロのトンネルになりますが、水がめに穴を空けるわけですから、とてもこのようなレベルの出水や水がれでは収まらないであろうと。もしそうなれば、周りの住民の生活及び生態系に極めて深刻な事態をもたらすに違いないというふうに思っております。
活断層があるということは、その周りに当然破砕帯もあって、そこに穴を開けたら地下水が大量に出かねないと、雨の南アルプスからもっともっと水が出てしまうのではないか、水が出たら南アルプスの地表面にも沢がれが、水がれが出たりする、生態系を壊すことになると思います。 こうした水がれ、環境を壊す事業は許されないのではないかというふうに思いますが、山本環境大臣、いかがお考えでしょうか。
その件に関して、やはりこの高尾山も非常に豊かな自然が残っておりまして、このトンネル建設によって水がれ、沢がれ、湧水がれというのが起きないように配慮して工事をしているということですが、やはりここで実際こうした観測を行ってきた八王子城跡トンネルにおきまして実際水位が、地下水位が下がっているという事実がございます。
○政府参考人(櫻井康好君) 御指摘の沢がれということにつきましては、報道があったということはもちろん承知をしておりますが、国定公園としての管理を行っております東京都の方でもこの沢がれの事実は確認をできていないと実は聞いておるところでございます。したがいまして、私どもとしてもそういった意味で現地において確認をしているわけではございません。
○川田龍平君 それでは、そのトンネル工事によって、明治の森高尾国定公園内でトンネル工事の南坑口付近での沢がれ、それから妙音谷での沢がれ、湧水がれの事実があったんですけれども、それは把握していることでしょうか。